自由が丘外縁部にあるとんかつや
筆者が良く徘徊する自由が丘東部、グリーンロードのヤマダ電機エリアに存在するとんかつ屋。自由が丘東側でまともなとんかつ屋はおそらく当店だけだろう。周辺はだんだん飲食店が少なくなってくるエリアで、特にランチではやや店探しに難儀する。見晴らしがいいので、行列が発生した場合は遠くからでもすぐに分かる。
店は狭くマックスでも10人入れるかどうか。店は新し目で2021年頃にOPEN。店主が一人で切り盛りしているので、最小限の接客しかされない。店主が普通に忙しそうなので、入店と同時に注文するくらいの勢いが良いだろう。ちなみに初見だと店主にシカトされているような感覚を受けるが、単純に忙しいだけである。
メニューはシンプルながらも様々な組み合わせがあり、気分に応じてそれなりにバリエーションを体験できる。ランチ時だと大抵の客が「ロースカツ120g」を頼むのだが、1時をすぎる頃にはだいたい「終っちゃってんですよ」と店主に宣告される。おそらくこのやり取り、毎日かなりの回数をやっていると思われるのでロースかつ120gを食べたい人はかなり早めに来店することをおすすめする。
店内は清潔で卓上もかなり整っている。席数は少ないが、一人当たりの空間は十分にある。
とんかつ用の塩は岩塩っぽくかなり美味。店としても塩を使用することを推奨している。
店名:とんかつや さとう
住所:〒152-0034 東京都目黒区緑が丘2丁目15−16
営業時間:11時30分~14時00分、一部夜あり(月木定休)
公式HP:https://www.instagram.com/katsuya_satoo
メニュー例:ロースかつ1400円、上ロース1800円
喫煙:不可、近隣だと駅方面のセブン前に灰皿あり
ミックス(ヒレ・チキン・メンチ)2000円
今回はやや奮発して「ミックス」を注文。本当はロースを食べたかったが、売り切れだったので普段は頼まないチキンやメンチが入った本品を選択。そしてこれが大正解だった。
なお定食にはすべてごはん、味噌汁、お新香がつく。提供時間はややムラがあるものの、10~20分くらい。純度100%のワンオペで一挙手一投足が見られているので、これがベストエフォートといった感じ。
とんかつは面白く、どんなに具材が高級でも、全く違う肉だったとしても揚がってしまえば大体同じ見た目だ。だからこそ油にこだわるのだろうが、ミックスに関しては正直ぱっとどれがどれだかわからなかった。(店主が教えてくれる)
ご飯はブランド米なのかもしれないが、普通にしっかり炊いていて美味しい。量も意外と程よい。
ブレまくっている味噌汁は、油揚げ多めで嬉しい。
お新香。
そして表題の件だが、チキンかつがメチャクチャに柔らかく衝撃を受けるレベルだった。
そもそもとんかつ屋に来てチキンを選択する事が無い人生だったのだが、ここにきてチキンかつの旨さに心砕かれる。豚とは明らかに違う、チキン独特の柔らかさ、ソフトさがそこにあった。
ヒレかつに関してはも申し分ないが、さすがにヒレかつは食べたことがあったのであくまでも想像の範囲内の美味しさであった。無論、うまいのだが。メンチに関しては、チキンかつがうますぎて記憶に無いという始末。また今度冷静にメンチかつを食したい。
キャベツはドカ盛りというわけではないが、これまた程よい量なのでかつを食べきる頃にはちょうどキャベツも消滅しているという寸法である。
チキンかつ美味かったなぁ・・・
2000円と自由が丘的には普通でも庶民的にはやや高な金額のランチとなったが、その価値は十分にあると感じる、非常に満足度の高いものとなった。
総評
おすすめ度:★★★★★
ロースカツ(120g)が速攻で売り切れる、店主がややハードボイルド寄りという点を除けば非常にオススメできるとんかつ屋。味、価格、店内の綺麗さ、うまいお茶などマイナス要素はほぼない。店内は狭いので待ちが発生するタイミングはあるが、長居するような店でもないので回転率は悪くない。店主も、単純に人見知りとかそっけないだけで友達になったらメチャクチャ面白い系、だと思う。
自由が丘東側だと渡来武、麦府に並ぶランチ有力候補といえるだろう。非常におすすめ。
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