2022NZ南島ツーリング:事前リサーチ編

バイク

この記事を書いている時点で既に年を明け2023年となってしまっているのだが、あまりにも最高だったため多くの人に知ってもらいたく、改めて2022年9月15日~9月21日に敢行したニュージーランド南島バイクツーリングについて紹介したい。

Florence Hill Lookout にて

最初に結果報告

まずは結果だけ先に記載したほうがわかりやすいと思い、実際走行したルートについて確認したい。細かい寄り道なども挟んでいるので完全に正確な訳では無いが、概ね以下の通りのツーリングルートとなった。

  • クライストチャーチでバイクを借り、反時計回りで南島を一周
  • 使用したバイクはBMW F750GS(2021)
  • 一部ピストンなどを挟むが、基本縦走型の後戻り無しで実施
  • 奇跡的に雨は最終日以外、ほとんど降らなかった
  • 宿はモーテルを利用

という条件の中、数値的な結果としては

  • 走行期間:9/15~9/21の7日間
  • 総走行距離:2473.9km
  • 一日平均走行距離:353km

という結果となった。なお掛かった金額などについては集計中なので、改めてレポートしたい。

なぜニュージーランドツーリングなのか

そもそもなぜ9月という、南半球においてはむしろ冬に近い時期にツーリングをする事にしたのか、なぜニュージーランドなのか等について記載したい。

筆者は元々8月頃に転職を実施し、次の仕事までなんとか長期有給を獲得することに成功した為、9月がまるっと空いている状況であった。2020年には北海道、2021年には九州と夏にツーリング旅を敢行していただけに2022年は思い切って海外に・・という思いでなんとか乗り切ってきた為、海外に行かない選択肢はなかったのだ。で、行くなら今まで行ったことのない場所という事で

・アイスランド

・ニュージーランド

が最終の候補に残った。アイスランドはまず普通は行かないだろうし、温泉なんかも興味深い。ただ色々調べていくうちに、物価が非常に高い、バイクレンタルの選択肢がNZより弱い、ウクライナ情勢の影響出やすい(飛行ルート等)などデメリットが多かった為、自然とニュージーランドに的は絞られていったのであった。

なお、起案時は「キャンプツーリング」を想定していたため、キャンプ難易度も低そうなニュージーランドが非常に魅力的であった事も付け加えたい。

参考にしたサイト

幸い、ニュージーランドツーリングに関する記事はネットにかなり多く、情報に困ることはほぼ無い。(一方、アイスランドのツーリング情報はあまり見つける事が出来なかった)

ありがたい事に、どの記事も非常に参考になる投稿が多く出発前のイメージを膨らませるのに本当にお世話になった。以下、参考にさせて頂いたサイトを紹介する。記事を執筆してくださった皆様、本当にありがとうございました。

2020年お正月はニュージーランドへツーリングに行こうと思う|BIKE! https://tukumoto.com/2020nz00

よっこ氏の南島ツーリングに関する投稿。非常に分かりやすい内容なので、初期イメージには最適。

みよちぃ氏の南島キャンプツーリングに関するレポ。行動力が半端なく、キャンプするなら必読と言える。

ニュージーランド・バイク旅の費用はいくら?

ranohi氏の南島キャンプツーリングに関する投稿。ハードボイルドな感じで、費用なども詳細に記載されているので非常に参考になる。

ニュージーランド縦断オートバイツーリング1700km
404 Not Found

Stone Age DNA氏の北島~南島縦断ツーリングに関する投稿。南北フェリー縦断はいつかやってみたい。

女一人でニュージーランドツーリング10日間【アフリカツインで海外ツーリング】 https://haruka180cm.com/nzmototrip2019/ 

haruka180cm氏の南島キャンツー投稿。漫画形式なので非常にわかりやすくて面白い。

NZツーリングのまとめ。(海外ツーリングにソロで行くとは) - F800GS+ http://blog.livedoor.jp/ssks_800/archives/21738081.html

ssks_800氏の南島ツーリングに関する一連の投稿。時期が9月頃で気候面などでかなり参考になった。

と、かなり気合の入った投稿が沢山あるので参考資料は潤沢と言える。また現地のレンタルバイク屋に関しても、自社サイト内でモデルルートなどのページがあるので参考に出来る。

Paradise Motorcycle Tours  https://www.paradisemotorcycletours.co.nz/tours/new-zealand-guided-motorcycle-tours/11-day-south-island#gm-map
8 Day Alpine Wonder GPS Tour: South Pacific Motorcycle Tours https://www.motorbiketours.co.nz/Motorcycle-Tours-in-New-Zealand/GPS-Tours-in-New-Zealand/8-Day-Alpine-Wonder-GPS-Tour
2 Weeks Southern Moonlight Tour https://www.motorcycle-hire.co.nz/self-guided-tours/southern-moonlight-tour/

いよいよ出発に向けて準備

以上のサイトを閲覧しつつ、なんとなくニュージーランドツーリングについて理解出来たところで準備実行フェーズに移った。具体的には①パスポート取得②航空券取得③ビザ関連取得④ワクチン証明取得⑤レンタルバイク予約と大きく5つの事前準備を実施。通常の海外旅行に比べコロナ対策やらがある上、海外でのバイクレンタルも初めてなのでなかなかドキドキする作業が続いたが滞り無く完了出来たため、改めて振り返ってみたい。

①パスポート取得

海外旅行に行くのは2019年11月ぶりで、無事パスポート有効期限も切れていたため新宿都庁のパスポートセンターに証明写真持参で向かい、書類数枚を記入して申請。ちょうど一週間で出来上がるので、パスポートを受け取ったその足で都庁第二本庁舎にある免許センターで国際免許証を取得する。

最低必要期間:1週間

②航空券取得

航空券に関しては、もちろん価格も重視したが単純にニュージーランド行くならニュージーランド航空なのでは、という気分になったのでニュージーランド航空のサイトを物色する。なお、ちょうどコロナ復活期ということもありカンタス航空などがセールしていたが、直行便の便利さに比べると霞むレベルのディスカウントだったので、よほどの事が無い限りニュージーランド航空をおすすめする。※ちなみにJALなどは燃料代があり得ないほど高く30万超えたりしていたので除外。

オークランド-成田路線の運航について - 予約 | ニュージーランド航空- 日本
夏のニュー自由ランドへ増便決定! 2023年11月30日より週3便増便し、ニュージーランドの夏シーズンは週10便の運航となります。

↑オークランド-成田間の運行スケジュール。昔はクライストチャーチ直行便もあったようだが、今はオークランドに一旦降り立つことになる。

なお、ニュージーランド航空は予約に際して面白いシステムがあり、その名も「OneUP」入札システム。座席購入後、管理画面でアップグレードへの「入札」をする事ができ、例えばエコノミーで席を購入したら適当な金額で「入札」すると、運が良ければプレミアムエコノミーにアップグレードされるというもの。なお、最低入札金額は2万円くらいから可能なようで、筆者は往復ともに最低金額で入札し無事両方プレミアムエコノミーにアップグレードされた。

航空券に関しては、9月はオフシーズンなのでそこまで高くもなく、また満席になることもないので普通にエコノミーで後ろのほうの席を取ってしまってもいいかもしれない。

結果として、往復¥176,890のチケットを購入。入札金額を入れても20万円程度となった。

③ビザ関連取得

このビザ関連が厄介そうとおもいきや、そうでもなかったので記載する。

ビザといっても厳密にはビザでなく、「旅行申告書(NZTD)」と「NZeTA」の提出と取得を実施するだけである。NZTDは政府サイトとは思えないほどリッチなWEBで感動してしまう。NZeTAはアメリカのestaのようなもので、アプリで完結。どちらも猛烈にわかりやすく完璧に動作したのでストレスほぼゼロ。

④ワクチン接種証明関連

時節柄の特殊プロセスではあるが、これが一番厄介な作業だった。筆者は職域接種で3回モデルナを受けていたのだが、自治体からの接種券との紐づけがうまく行っておらず、結果市役所に連絡して1週間ほどの作業期間を要してしまった。そのため、ワクチン接種証明のNZ側への提出も遅くなり、割りとギリギリの展開となった。おそらく、今後は一切関係の無い手順となるだろう。

※ちなみに、筆者が渡航する直前の9/10あたりでニュージーランドは国としてマスク着用義務なし、入国時の検査不要、滞在中の抗原検査提出不要のコロナフリー国家となった。逆に日本に帰るときはMySOSが必須なので、かなり面倒くささを感じてしまった。

また念のため、東京海上日動の海外保険(5000円くらい)に入った。

⑤バイクのレンタル

ある意味これが最も重要な事前準備な気もするが、ネットの情報だと8割くらいの人が「Kiwi Motorcycle Rentals」を利用しているようだ。日本人スタッフがいて日本語やり取りが可能?でクライストチャーチからも近そうとのことだったが、皆と同じというのも面白味に欠けるかな・・と思い色々物色。結果、コストパフォーマンスで優れる「South Pacific Motorcycle Tours」と安定の「Kiwi Motorcycle Rentals」で比較検討する事にした。

上記は2022年9月時点の価格で、今確認するとどちらも同じ程度の金額になっているが、当時は1日150ドルで借りることができる「South Pacific Motorcycle Tours」を最終的に選んだ。

まずサイトから見積もり依頼を出して、その返答がメールにて来る。他、パニアケースが無料かどうかなどの質問もしつつ、最低限のメールやりとりでレンタルに関してはクリアになった。なお、現地で保険オプションなども最終的に確認できるので、機体だけ抑えておけば問題ない。

その他、物品の準備であったり装備のチェックだったりもあるのだが、それらについては道中レポにて紹介したい。

なお最後まで「キャンプするかどうか」についてはかなり悩んだのだが、以下の理由から今回は見送ることにした。

  • バイオ検疫に時間を取られ、クライストチャーチへの乗り換えに間に合わない可能性が高いため
  • 9月は冬。冬季のニュージーランドでのキャンプが未知数のため、無駄に時間を取られるため
  • 冬季対応キャンプの場合、冬シュラフを持ち込まねばならず非常にかさばる為。

ただ、もったいないのでMSRのヘッドとコッフェルなどは持参し、日帰りキャンプは程度は楽しめる装備を持ち込んだ。次回以降、出発日から順を追ってニュージーランド9月ツーリングについて紹介していきたい。

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