東側を代表する攻撃ヘリファミリー
Mi24Aはソ連のミル設計局によって設計された攻撃ヘリで、Mi-8を原型として開発された。
(Mi8記事)
NATOコードは「ハインド」。重武装と装甲を持ち合わせたガンシップとしての能力と、UH-1のような兵員輸送能力を組み合わせた、当時西側には無かったソ連独自のコンセプトの機体である。結果、Mi-24シリーズは世界でも最も成功したヘリコプターの一つとなった。
設計は1960年代後半に始まり、ソ連軍への配備は1970年に開始された。その後D型が搭乗するまで、主に1970年から75年の期間で生産された。
基本情報
型名:Mi-24A
用途:攻撃ヘリコプター
開発メーカー:ミル設計局
初飛行:1969年
生産数:3000機以上(D型含む)
全長:21.5 m
翼幅:6.6 m
全高:3.9 m
展示場所:モスクワ中央軍事博物館
展示機体備考:
シアトル・Museum of Flight展示機体
有名な方のハインド、D型との最大の違いはコックピットだろう。ほぼ別機種といってもいいレベルで構造・レイアウトが異なっている。D型以降と同様に前後タンデムではあるものの、それぞれ同じコックピットを共有しており、一つのコックピットで完結している。またガラス面も広く大きい平面的な構造だ。
エンジンはTB3-177を2機搭載。合計4400馬力を出力する。最高速度は320km/h。
武装は1275kgまで搭載可能。ハードポイントは6箇所。
展示機体は誘導ミサイル・9M17Pとロケット弾・32連装57mmS-5弾ポッドを装備している。固定武装は12.7mmのガトリング砲を搭載。
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