ジャック・ノースロップの夢
YB-49はYB-35をベースに試作されたアメリカ・ノースロップ社による戦略爆撃機である。レシプロ機であったYB-35をジェット化したものだったが、核爆弾搭載が出来ず、またコンピューター制御で無かった為アナログ機体制御に困難が伴い、またジェットエンジン黎明期であったことからもスペック的に満足がいく結果を残せず、より保守的な造りであるB-36にその座を奪われ機体開発は凍結された。
基本情報
型名:YB-49
用途:戦略爆撃機
開発メーカー:ノースロップ
初飛行:1948年
生産数:2機
全長:16.2 m
翼幅:52.4 m
全高:6.2 m
展示場所:無
展示機体備考:
シアトル・Museum of Flight展示
もはや伝説的と言っても過言でない本機であるが、スペック含め第2次世界大戦終結から2年でここまでのものを作り出すアメリカ自体の研究開発力の高さを端的に表しているとも言える。
エンジンはターボジェットエンジンを8発という前代未聞数であるし、4万フィート以上を6時間以上対空、大陸横断を4時間半で達成するという1940年代とは思えない偉業を達成している。
とは言え、全翼機という高度な制御を要する機体構成は時代を先行しすぎていたのは間違いなく、コンピューター制御によるB2登場まで待たなければならなかったのは、必然とも言える。
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