【インバーカーギル】サイドカーの原型「1903 EXCELSIOR & WICKER SIDECAR」

サイドカーのフレームはなんと藤の手編みな黎明期バイク

モーターサイクルメッカには世界最古レベルの数々の逸品が展示されているが、この見るからに古めかしいバイクも、そんな歴史の一部ともいえるマシンである。

エクセルシオールは、イギリスで初めてオートバイを事業化した、イギリス最古のバイクメーカー。1910年からエクセルシオールと社名を変更するが、それ以前は「BAYLISS, THOMAS & CO.」という名で1874年からコベントリーで操業している。バイク自体は1896年から製造を開始していたようだ。（ロイヤルエンフィールドは1901年操業なので、生産自体はエクセルシオールの方が早いと言えるだろう）

当時としては世界最速レベルだったらしく、確かにサイドカーを装着していなければかなり早そうな印象を受ける。自転車にエンジンが付いた、まさに初期の原動機付き自転車なのだがエンジン部分のチェーンの形状などは現代とは異なっており、かなり興味深い。

■スペック

モデル名：1903 EXCELSIOR
メーカー：BAYLISS, THOMAS & CO.
生産年：1903
気筒数：1
排気量：550cc
重量：N/A
最高速度：N/A （当時世界最速だったらしい）
馬力：2.75hp

なお、オークションサイトだと20万ポンド以上と400万円近い値段で取引されているようだ。