バイク試乗レビュー:NINJA 1000SX&Z900

バイク

2021年末、大型免許取得により当時乗っていたKAWASAKI NINJA 400からの乗り換えを検討していた筆者は、行きつけのKAWASAKI PLAZAにて営業氏のススメによりNINJA1000とZ900に試乗。その際の印象を記したい。

NINJA 1000SX

Ninja 1000SX

価格 1,595,000円

排気量 1043cm³

NINJA 1000SXは、NINJA 400から順当にステップアップするとしたらある意味一番妥当な線であり、実際非常に乗りやすく何ら違和感を感じる事なく乗り換えできると思われる機体である。とにかくリッターくらすに鞍替えしたいなら、間違いなくこのNINJA 1000SXが妥当だろう。

NINJA 650のフロントを更に鋭くしたような、割りとアグレッシブなフロントではあるが大型の風防によってツアラー機でもあることを印象付ける。今回は黒に試乗したが、黒が一番締まって見えるのでよりスーパースポーツっぽく感じるだろう。ミラーはNINJA 400系なので、まずはカスタムするならまずはミラーか。ライトはもちろんLEDだが、かなり目つき鋭く最近のKAWASAKIでは一番目が細いような気さえする。

そしてこの巨大なフロントスクリーン、4段階で位置調整が可能。高速巡航時は上げる事により風防としての役割を最大限に発揮する事が可能だ。その場で簡単に設定できるのが良い。

フロントまわりから見てみると、ブレーキはラジアルマウントされたキャリパーに300mmのデュアルディスクというスポーツ系の設定になっている。ホイールは6本スポークの割りと普通のもの。タイヤはブリヂストンBATTLAX HYPERSPORT S22。街乗りでは全くなんの問題も無いタイヤだった。

サスペンションは41mmの倒立フロントフォーク。

また記載の通り、KTRC(カワサキトラクションコントロール)装備。3つのモードで幅広いライディング条件をカバー。

ハンドルはセパレート。結構角度がついているように見え、かっこいい。無論、ZX系と比べると遥かにアップライトでハンドルポジションは高い。楽。

インストパネルはZH2とかと同じ4.3インチTFT。シガソケやグリップヒーターは標準搭載。空間に余裕があるのでまあまあ拡張性が高い。

特徴の一つである巨大なタンクは19L入る。かなり出っ張っているので、ニーグリップはし易いが若干出過ぎでは、という感もしなくもない。

リアにかけてはこのような感じ。ツアラー車なので、パニアケース拡張前提のリアシート部分やリアサスが右寄りで調整しやすくなっている等、まさにロングツーリングを前提とした機体だ。

スイングアームは一本鋳造なスタイルで正直ここがあまり好きになれなかった。写真を取り忘れたが、マフラーは巨大なH2系の1本出しのものであり、とにかくでかい。先代の4本出しもそういう意味では個性があって良かったのかも知れない。

Z900

Z900

価格 1,166,000円

排気量 948cm³

乗った印象だとこちらのZ900の方がエンジン音含めて楽しい感じがした。機体が軽いことも相まって、街での操舵性はかなりこちらが有利だろう。Z系はSUGOMIデザインで統一されているので、Z400からZH2まで割りとどれも遠目では同じに見える。

フロントは300mmのペダルディスク。キャリパーは対向4ピストンという事で最近のトレンドからするとやや力不足。ABSはニッシン製。41mmの倒立フロントフォーク装備。

非常に軽量感のあるフロント。とにかく細いイメージだ。

ハンドルまわりは割りとシンプルめ。ただ、モニターは4.3インチでKTRCも装備されている。

シート高は800mmで普通。ただ、細いので脚付きはかなり良いように感じる。その他諸々も細いので、取り回しは非常に楽。

ライムカラーのフレームが目立つ機体。マフラーは1本出しのやや太めのもの。これは速攻で交換するべきか。フットペグはラバー付き。ETC標準搭載。

今回はそれぞれ15分ほどの試乗だったが、どちらもNINJA 400より遥かに乗りやすく楽しいマシンだった。だが、街乗りという意味ではZ900の方が明らかに快走できたので、ツーリング前提でないならZ900を選択するだろう。

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