自由が丘のラーメン救世主
東横線でも屈指のラーメン激戦区、自由が丘。この街の特徴としてはやはり個性派ラーメン屋が非常に多いという点。チェーン系の家系や油そば、とんこつラーメンなどは一通り揃ってはいるものの、マダムが運転するポルシェやSクラスがバンバン往来する街だけあって高級な雰囲気の店も多い。行きやすい店や、手ごろな価格のラーメン屋は常に混んでいたりとなかなかラーメン選びにも難儀してしまうという訳である。
「トクベツ」はある種その名の通りトクベツな店なのだが、店自体は決して高級路線というわけでもなく庶民的で、何よりも非常に入りやすくかつ「旨い」店なのだ。
住所:東京都世田谷区奥沢5丁目28−15 102号
営業時間:11時~21時
公式サイト:https://www.instagram.com/tokubetsu_2021/
メニュー例:鶏白湯ラーメン890円、鶏白湯つけ麺900円、とんこつラーメン790円
明るく清潔感ある店内
店は駅ほど近い場所にあり、近くには遊歩道もある好立地。1階の道路沿いにあるためすぐに見つける事ができる。店内に入るとまず感じるのが湯気。この店、なぜか常に湯気が立ち込めて湿度マックスであり、冬などは店に入った瞬間眼鏡が曇る。そんなトクベツ、ただものではないのである。
店内は新し目、カウンター席のみだが10席以上ありそこそこ広々としている。また全体的に明るめのウッド感ある内装でとにかくキレイ。水のピッチャーが大量においてあり、各種調味料等も完全に準備されている。
重要な点だが、平日であれば昼・夜ともに並ぶこともないと思われる。筆者が何度か訪れた経験上、並ぶことはまずない。厨房には2名体制、かなり丁寧な接客でUber系の対応がむしろ忙しい雰囲気。
入口の券売機で食券を購入する方式。不思議な構造のトイレが奥にある。
白いベジポタ鳥白湯つけ麺:1000円
メニューはかなり幅広く、通常ラーメン、つけ麵系の2カテゴリーで各種のバリエーションが存在する。一応、とんこつがメインであるが白湯系もあり毎週通ったとしても2か月程度は毎回違う味を楽しめそうだ。主な種類としては、
・鳥白湯ラーメン
・鳥白湯つけ麺(バリエーションで辛)
・とんこつラーメン(醤油・塩・辛)
・魚介豚骨つけ麺
・その他特殊系
これに餃子や飯系オプションは一通りそろっており、ほぼ死角がないメニュー構成となっている。
今回は鳥白湯つけ麵の「ベジポタ鶏白湯つけ麵」(990円)を選択。これに餃子と米を追加した。
そして出てきたのが、上記画像のなかなか芸術性の高いつけ麵である。
レモンが刺さっているラーメンは人生2回目くらいだった気がするが、味玉とナッツ的なものがかかっているサニーレタス、そして中央にエスプーマ生クリームが乗っている。
麺は中太つるつる系でするする入ってくる感じ。癖がなく非常に好みの麺だ。対するスープはまあ濃厚。これがベジポタだ、と言われれば納得のベジポタ感。臭みやら癖などは一切なく、とにかく濃い野菜汁といった趣の濃さ。とはいえ鶏感もしっかりあり、ごはんがすすむすすむ。
鳥はとにかく煮込んでいる「究極の鶏白湯」とのこと。今回は試さなかったが、おすすめにある「炙りチーズめし」がめちゃくちゃ旨そうだったのでこの店でベジポタ系を注文する際は必ず付けたほうが良いオプションだろう。
またレモンを絞ってみても味はかなり変化するので、味変も十分に楽しめる仕様になっている。クリームに関してはそこまで味が強いものではなく、スープがまろやかになる程度の効果だった。
餃子に関しては普通。ベジポタのインパクトが大きいので、口直しに餃子とビールという合わせ方も
良いかもしれない。
こちらのガーリックチップだが、筆者的には投入をお勧めしない。理由としては、このチップは確かにニンニク好きとしては激うまなのだが、比較的大粒で歯に食い込み取れない。という割と困る現象が高確率で発生するためである。そもそもニンニクチップがなくても十分おいしいので、そのままストレートでラーメンをいただくことをお勧めする。
クリーミー醤油豚骨麺:850円
こちらいわゆる「家系」な豚骨醤油。値段の割にはトッピングが豊富で、大型海苔3枚にほうれん草はデフォルトでややマシ状態で入っている。またネギが入っているのも特徴的だろう。
スープは安定のポタージュ感あるクリーミーなもので脂感は低い。またチャーシューもあぶられているので、だぶだぶしている感じもなく美味しい。
総評
ラーメンおすすめ度:★★★★★
個人的には超好みの味で、かつ自由が丘で入りやすいというポイントも非常に強い。またメニューがとにかく豊富で、期間限定メニューなども頻繁に現れるため、行く気にさせてくれる良いラーメン屋である。ここは本当にお勧めだ。
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