【ツーリング飯】富士山を見ながらテラス席で食事できる道の駅富士吉田の「ハーベステラス」

グルメ

2024年ツーリングシーズン開始

3月、急激に気温が上昇し、寒い嫌な冬から一気に朗らかな春へと天気が変貌したとある休日。自粛していた山間部方面へのツーリングを解禁し、奥多摩経由で富士吉田に向かい富士山を眺める事となった。ただし、出発は10時くらいとやや遅め。下道での到達を目指すが、案の定調布、府中付近で大渋滞に巻き込まれる。

青梅市から山に入り、奥多摩湖を目指す道のりは新宿からだとおよそ70kmと意外と距離がある。ただ、休日は下道も中央道も朝早くから激混みになることも多々。2時間かかるなんてこともザラである。(勿論空いていれば、1時間程度で到達可能)

渋滞さえなければ、取り敢えずの目的地としては優秀な奥多摩湖。「水と緑のふれあい館」を中心に、大きめの駐車場が多数あり諸々の敷居が低い。またヘリポートもあったり、多摩川の開始点であったりと地味に多摩エリアの交通の要衝ともなっている。

とは言え周辺にはほとんど何も無く、ダム目的以外で来るにはなかなかの徒労感を味わえるため人影はいつも閑散としており、鄙びた感覚を常に味わえるスポットとなっている。本当にやることが無いので、即次の目的地へと向かう。

道の駅「富士吉田」

富士山の麓、富士吉田市は山梨県に属する。なんとなく、山梨県というと東京より北にありそうなイメージだが、富士吉田は奥多摩よりもはるか南に位置し、下道高速合わせて90分程度の距離にある。

一度八王子以西に出てしまえば、渋滞もほぼ無縁なのが東京西部エリアツーリングの良いところだ。山梨方面に行くにも、秩父群馬方面に行くにも縦移動であれば流れをほとんど気にすることなくバイクを走らせる事ができる・・・と考えていると、あっという間に「道の駅富士吉田」に到着。

道の駅富士吉田といえば、モンベルがある道の駅として有名だ。全体の規模感としてもかなり大型の道の駅であり、駐車場は車200台以上、バイクも20台程度は余裕で置ける駐輪場が設置されている。土産や野菜直販店、富士山レーダードーム館といったアトラクションも完備。今回のタイミングだとトイレが工事中で仮設トイレのみとなっていた以外は良好な設備の道の駅である。

ただし、だ。

食事に関しては軽食コーナー「吉田のうどん」か「ふじやまビール ハーベステラス」を利用することになるのだがコレがどちらもかなり振り切れている。

吉田のうどん」に関しては肉うどんで有名な郷土料理だが軽食の域を出ず、店内が狭い上に大人気過ぎて人も多くロクに落ち着いて食べる事も出来ない。その上、特段安いわけでもない。

他方「ハーベステラス」に関しては造りがしっかりし過ぎていてラフに入りづらい雰囲気があり。いいんだけど、もっとこうつばめグリル感がなければ入りやすいのだが。またレストラン内にブリュワリーがありビールを飲みたくなってしまうというデメリットも地味に辛い。

と、思っていたのだが今回「ハーベステラス」に入って見たら思いの外使い勝手良かったので記す。

道の駅富士吉田 ハーベステラス:プレミアムハンバーグセット1800円

なんとなく。色々面倒くさそうなイメージを持っていたハーベステラスだが、意を決して入ってみると意外と平成初期のファミレスのような(いい意味で)しっとりとした感じの店内だった。清潔ではありつつもインタリアがややくたびれていて、若干ダサい雰囲気(いい意味で)が出てしまっている店内はさながら札幌のビール園。こういうのいいんだよ、こういうので。

しかも、巨大な建屋の割には席数がそこまで無く、実際人もそこまで多く入っていなかった。この店の売りはビールと富士山が見えるテラスなので、テラス席を選択。巨大なビールタンクを横目にテラス席へと向かった。

■店舗情報

店名:ふじやまビール ハーベステラス
住所:〒403-0006 山梨県富士吉田市新屋3丁目7−1
営業時間:11時00分~17時00分
公式HP:https://fujiyama-beer.com/restaurant
メニュー例:カツカレー1700円、チキン南蛮ライス1400円、マルゲリータ1580円ほか
喫煙:無(店外にあり)

テラスには4,5個テーブルがありそこそこの人数が入れそうだった。丁度通されたテーブルからもバッチリ富士山を見ることができ、ツーリングとしては十分満足できる絵面でもあった。3月だというのに、かなり暖かい。

メニューを見ると、思っていたほどつばめグリル感もなく、なんとか1000円台でセットメニューが選べることが出来た。プレミアムハンバーグセット1800円。正直、麻布十番プライスだが、まあ富士山見えるからいいか・・という程度にはこなれた値段である。円安物価高と言ってしまえばそれまでなのだが。

ハンバーグは手ごね系もちもち感ある素朴な味わい。焼きはミディアムレアな感じで、ソースはシャリアピン、甘おろし、デミグラスから選べる。かなり柔らかく、味も優しめなのでとにかく健康に良さそうな味わいだ。顎の力が弱っている人にもおすすめ出来る。

あつあつスキレットで提供されるので、軽いキャンプ感も味わえるのが良い。

セットサラダも文句なしの美味。オリーブオイルはパン用。

富士山をしっかり捉えながら食事出来るのが、この店の最大の特徴だろう。

正直、ツーリングでカロリーを消費し尽くした身としてはかなり量が足りない。〆で吉田のうどんを食べると丁度良いくらいだろう。その点だけ留意されたし。

とまあそんな感じで低カロリー・低刺激なツーリングで2024年は開始となった。道に関しては融雪剤や砂利も少なくなってきており、花粉もまあなんとか凌げれるレベルまで落ち着いたのでそろそろ本格的にシーズン始動といったところだろうか。今年も安全運転で各地を徘徊したい所存である。

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