【博物館バイク・インバーカーギル】ドイツ名車「Zündapp K500/ツェンダップK500」

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ツェンダップと言えば!な名戦前ドイツバイク

戦争映画などで良く見るドイツ国防軍のバイクといえばBMWが有名だが、忘れてはならないのがツェンダップ。ニュルンベルク発のバイクメーカーで、WW1のさなか1917年に軍需品製造会社として創業。WW1後、バイク会社として新たにスタートし1921年に最初のエンジンを製造した。アウトバーンで有名な、ヒトラー政権下でのドイツ国内の高速道路網開発に伴う需要の急増で1933年には10万台目のバイク生産を達成。その後も1938年までの5年間でさらに10万台を生産する目標を立てるなど、バイクバブル状態に登場したのがこのK500だ。初お披露目は1933年のベルリンモーターショー。

Kシリーズは、単気筒の175ccと200ccのモデル及び水平ツインの400ccと500cc、水平4気筒の600ccと800ccモデルが生産されていた。400ccと600ccモデルはすぐに廃止されたが、K500は人気車として生産終了の1940年まで製造が続いた。

モデル名:K 500
メーカー:Zündapp 
生産年:1933
気筒数:2
排気量:498
重量:188kg(サイドカー除く)
最高速度:100-105(単車状態)
馬力:16HP
※詳細についてはこちらが詳しい http://www.zundapps.com/models/K500

ドイツ軍との契約で大量生産されたK500。陸軍仕様としてはK500Wが存在する。プレス加工されたスイングアームが非常に力強い。

スチールフレームのK500。過度な装備を廃し堅牢で実用性を重視したこのモデルは完成度が高く、民間でも多く使用された。水平対向エンジンにカムシャフトドライブという、典型的ドイツバイクの構成となっている。タンクは流線型で細身に見えるが、12.5Lとまずまずな容量。細身でありながら左右に突き出たボクサーエンジンが目立つ。

見るからに頑丈そうなフレームは当時先進的だったプレススチール製。未整備の道路を走破するのに必要な堅牢性をバイクに付与。当然ながら、軍用バイクとしての与件を十分に満たしていた。

民間でもK500は大々的にプロモーションされ成功を収めている。戦前の古き良きツェンダップポスターはおしゃれ。サイドカーがまだ一般的だった時代の郷愁を感じる

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