【2018平昌オリピックレポ③】東京五輪開催直前で色々思い出す:最後まで超ほのぼのだった聖火リレー

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前回に引き続き、平昌オリンピック開会式前日・聖火リレー最終日の模様をレポートする。

朝、最初の聖火リレー走者が出走した後、聖火の交換が行われる近くの歴史博物館前へと移動した。

聖火ランナーが到着するまでには少し早く到着してしまったが、そこには既に応援グッズを配布するスポンサー企業のスタッフたちが待ち構えていた。代表的なグッズとしては、写真にあるようなサムスンの紙製フラッグや、コカ・コーラのポリウレタン制の手にはめてバンバン叩くやつ(名称不明)などが大量に配布されていた。

他方、現場には最初の出走エリアにもいた民族舞踊の楽器隊もリハーサルを行っていた。

この地点では比較的空間に余裕が有るため、その他にも様々な催しや企画の準備が着々と進んでいた。

こちらはちょとした串焼きの屋台。炊き出しを行っているのは江陵市のボランティアのようだった。

ちなみに、こちらの串は無料。薄い厚揚げのようなモノで温かい。このタイミングではあまり一般観客はおらず、どちらかというとスポンサースタッフが小腹を満たしに群がっている様子だった。ちなみに、この江陵市、周辺にコンビニなどがあまりなく、このような食品提供は土地勘が無い筆者たちにとっても非常にありがたかった。

飲み物としてはこの一見マッコリのような外見の不思議な飲み物が提供されていた。

民族舞踊の楽隊の方は着々とリハーサルを進めているようで、完全に地元の祭りといった様相を呈していた。

にしても寒い。日はしっかりと出ているのだが、海風も強く厳しい環境であることを思い知らされる。

エリアの一角にはこのようなコーナーを発見した。Traditional Folk Gameということで、何やら伝統的な遊びを展示しているようだ。

で、そこで展開されていたのがこれ。ゴザの上になにやらボードゲームのようなものが置かれていた。調べたところ「ユンノリ」という伝統的な双六のようだ。ゴザの上に転がっている木の棒を投げて、それに応じて駒をすすめるというものらしい。ちなみに、このタイミングでユンノリに興じている人はいなかった。

その他にも輪投げのようなものや、矢を投げて穴に通すであろう遊技台が各所展開されていた。ちなみに後者は「トゥホ」という正月遊びで、壺の中に矢を投げてその数を競うという宮廷遊びとの事らしい。

ラッパの音がするなと思って見てみると、何やら吹き鳴らしている人が。近くにはドラムセットもあり、これから何かここで演奏されるようだった。

いかにも民族的な旗がはためいていたが、ハングルも韓国語もわからないのが惜しいところ。

ゴザエリアにはこのような明らかに今からつきます。といった雰囲気の持ちセットが準備されていた。

案の定、アボジがモチをつき、オモニがいい感じに取り分けてきなこと混ぜて、美味そうなきなこ餅を量産していた。

非常に寒い、かつ朝から動きっぱなしなので非常に美味そう。勿論、このあとこのきなこ餅は無料で振る舞われていた。

なかなか聖火が来ないので暇を持て余していると、上空から甲高い音が。見てみるとドローンが飛んでいた。聖火リレーの映像としてはドローンが使われるのも一般的になってきていたようだ。

そしてさらにしばらくすると、スポンサーのトラック軍団及び聖火ランナーを乗せた黄色い運営バスが到着する。一気に慌ただしくなる現場。

個人的に今回の聖火リレーで好印象だったKTの車両。キレイなグリーンでラッピングされており、かっこいい。

ロゴ部分はこんな感じ。V

KTのスポンサートラックにはかなり女性スタッフに力を入れているようで、カメラを向ければ必ず笑顔で返してくれる。これがKTが好印象だった最大の理由だったかもしれない。

他スポンサーではやはりコカ・コーラが物量で他を圧倒している様子だった。様々な種類の車両を投入し、スタッフの数も多い。

こちらのボトルキャップ型荷台の中身は応援グッズが満載されていた。実際のコカ・コーラが配られるシーンは以外にも少なかったが、この寒空ではキンキンに冷えたコカ・コーラという訴求も難しいところ。

もちろん、コカ・コーラのスタッフも笑顔で答えてくれる。

スポンサー車両を見ているといつの間に聖火ランナーが到着していた。ちょっとダサい五輪キャップを被っているのは伴走スタッフ。

聖火ランナーもなんとなく有名な方のように見えた。海外の聖火リレーはその人が市民ランナーなのか、有名人枠なのかわからないところに面白みがある。

公式のビデオもこの頃にはしっかりと周辺を撮影していた。

さっきのラッパおじさんが儀式の開始を合図する音を鳴らす。

すると太鼓を鳴らす演奏者が現れセレモニーが開始される。奥にいるのが、観客だ。

KTが配布していたグッズの中で、いや今回の平昌オリンピックで配布されたグッズの中でおそらく一番ユニークだったのがこのでんでん太鼓。まさかでんでん太鼓をグッズ化するとは、凄いアイデアである。もちろん、いい音を出すので応援にはピッタリだ。

運営サイドの様子としては、このようにチャーター便で現地に直接応援グッズがリアルタイムで供給されていた。聖火リレー自体は本日が最終日なので、今までの在庫をすべて消費する意味でも大量に投入している様子だった。アッセンブリも大変そう。なお、この様子は特に裏側などではなくその辺の至るところで行われていた。

このサムスンバッグに冒頭紹介したサムスンフラッグを大量に詰め込んでいた。

サムスンチームの紹介としては、このような車両もかなり目を引いた。なぜかホイールがボロボロ。これまでの長い聖火リレーを戦い抜いた様子が伺える。

スポンサースタッフの重要なミッションとしては、「盛り上げ」がある。韓国の場合、ダンス。とにかく事あるごとにスタッフが踊っていた気がする。長丁場の現場だけに、スタッフ同士の結束を強める意味でもダンスはかなり有効なのかもしれない。また寒さの厳しい冬の韓国において、少しでも体を動かすのは健康管理上よさそうだ。

次々と面白ガジェットを投入してくる韓国のオリンピック組織委員会だが、ついにこのような激太タイヤのファットバイクも使用されていた。

確かにランナーの伴走としては目立つし走破性も良さそうなので、理にかなった自転車なのかもしれない。

平昌オリンピック用のコンテナインフォメーションセンター

と、警察車両。

ドローンはかなり低空でホバリングして撮影を行っていた。実際、多くの群衆がいる上空でのドローン撮影は多少リスクを伴うが、絵としては非常に良いものが取れるのだろう。

最後に博物館の軒。見事な色彩で、なんとなくKTのカラーに似ているような気がする。

聖火リレーからかなり脱線してしまったが、聖火ランナー自体は無事走り出し、ランナーが去った後は皆撤収を開始して後の祭り状態。

次回はいよいよ聖火のクライマックスを紹介したい。

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