満を持しての登場となる、フランスビールの横綱をご紹介。フランスのビールといったら、まず間違いなくこのビールが筆頭に挙げられる。クローネンブルグ『1664』(セーズ・ソワサントキャトル)のBlANCだ。(通常版は「blonde」、その他ビオ版やラガー、フレンチIPA、ノンアル版などそこそこバリエーションがある)
正真正銘フランスを代表するビールだが、その味は当にフランス。ポイントはその飲みやすさとエレガントさ。若干の甘みを感じつつ、サラサラと喉越ししていく黄金色の液体は正に万人受けするテイストと言える。アメリカがバドワイザー、オランダがハイネケン、イギリスがロンドンプライド、日本がサッポロといったらフランスは1664なのである!(※筆者見解)
『1664』のブリュワリー・クローネンブルグは1664年、ドイツに近いアルザス地方のストラスブールにて創業。第二次大戦後、社名をクローネンブルグに改める。1664がそのまま創業した年号となる訳だが、ベルギーなどの修道院系ビールに比べれば「比較的」創業はそこまで古くないと言える。
そしてご存知、現在はデンマーク企業「カールスバーグ」配下のプリュワリーとなる。
名前 1664
タイプ ヨーロピアン・ペールラガー
原産国 フランス
アルコール度数 5.5%
サイズ 500ml
価格 1.36ユーロ(モノプリ標準価格)
フランスも普通にビール大国でかなりの種類のビールがあるが、とは言えレストランなどでは常にこのビールがメニューに記載されているど定番。大体ビンで提供される。
大きな特徴としては、苦味が少なくどんな料理にも非常に合うという点が突出している。決して安っぽい味わいは一切なく、あくまでもフルーティーテイストでありつつもライトな飲みごたえをチーズと共に楽しむ事もできる。
フランスでの体感としては、フランス国内で競合となる国内ビールとなると(当然ながら、ハイネケンなどグローバルブランドはフランスでも非常に強い)ペルフォースくらいなのもまた事実。
周囲にイギリス、ベルギー、ドイツとビール大国が軒を連ねている中、この分野においては1664を超えるビールはなかなか出てこないだろう。そして以外にも、フランスから一歩外に出ると1664はそこまで見かけることも少ない。まさにフランス人の「国民ビール」という事ができるだろう。
見た目: ★★★★★ ホワイトというだけありスッキリ金色。夏に合う。ラベルも特徴的。
香り: ★★★★☆ 軽い柑橘系のアロマが非常に良い。1664で一番の特徴。
味: ★★★★☆ 極めて飲みやすい。BLANCは特に苦味も少なく飲みやすい。
舌触り: ★★★★☆ 良い。個人的にはBlondeのほうが好み。
総評: ★★★★★ 欧州系のさっぱりビールだとハイネケンと共に最上位に位置する。
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