【佐渡】驚異的な地物率を誇るご当地回転すし「廻転寿司 弁慶 佐渡本店」で圧倒的戦力差を感じた件

グルメ

人類が寿司で佐渡に勝つ事は不可能

離島、佐渡。本土からは新潟よりフェリーで2時間程度の航行で到着する。新潟には東京から車で休まずに5h程度かかる。つまり東京から早朝出発しても、到着は夜になるだろう。ぶっちゃけかなりアクセスが悪い。(ちなみに、佐渡は車が無いと移動が困難なのですべて車基準で考慮)

その佐渡だが、県内というか島内で独自発達した回転すしチェーンが存在。その名も「廻転寿司 弁慶 佐渡本店」。今回偶々寄ってみたので、ふだん東京で食べている「元祖寿司」との圧倒的戦力差を感じた、その衝撃的内容を記す。

■店舗情報

店名:廻転寿司 弁慶 佐渡本店
住所:〒952-1307 新潟県佐渡市東大通833
営業時間:10時30分~21時00分
公式HP:https://benkei-sado.gorp.jp/
メニュー例:
喫煙:無

店内、初見だと平成頃を思い出す良くある回転すし屋で、スシロー的な工場感はない。握りの職人さんが複数中でせっせと握っている様子が見える。平日13時50分くらいの入店で、席は7割空席状態。注文もすぐに来るのでかなり快適。

座席は手前にカウンターが20席ほどあり、奥にボックス席が6,7個ある。さらにその奥に座敷がある。

持ち帰りもかなり頻繁にあるようで、持ち帰り用寿司を大量に作っている様子が見えた。

本日のおすすめ品」には、結構な種類のオススメが記載されている。緑の文字が佐渡産という事で、半分以上のおすすめネタが佐渡産という事が分かる。入店タイミングは14時手前とやや昼としては遅く、既に数種類(3種類以上)は売り切れとなってしまっていたのが残念。

にぎりのメニューは割とシンプル。金額に関しては最安皿が154円と「そこそこ安いな」と感じるが、そもそものレベルが段違いなのはこのタイミングでは知る由もない。最高級皿は825円の「本まぐろ大トロ」だが、それでも1000円を超えないのは佐渡だから。

またオーダーは「すしざんまい」的な注文用紙方式で、メニューにないネタは追記する。結構まとめて注文するも、かなりのペースで作ってくれるのでとにかく消費が早くなる。

154円皿

かわはぎ(佐渡産):コリコリしていて蛋白。冷凍されてないであろう新鮮で生臭さ一切なく非常に美味。今までかわはぎを食べる機会そこまでなかったが、今後は積極的にかわはぎ食べたいと思わせた一皿。

あじ(佐渡産):丁寧に身に切れ込みが入っていてプリプリ食感も楽しめる。脂が乗っていて新鮮。今まで食べてきたアジが過去のものとなった瞬間。極めて美味。生姜もうまい。総合的に考えるととんでもないコスパ

天然ぶり(佐渡産):程よい脂の新鮮なぶり。赤身だが生臭さ一切なく、上品な味わい。富山で食した「ふくらぎ」を彷彿とさせる。抗えないほど美味

紋甲いか:コリコリ食感でうまい。佐渡では毎食イカが何かしらの形で登場する。文句なしの美味イカ。

最安値の154円皿だが、体感的に東京だと2~2.5倍はしそうだ。特にカワハギ、アジ、ブリ辺りは明らかに鮮度が違いすぎて高級店の味だった。

220円皿

ふぐ(佐渡産):高級魚の出で立ちの新鮮なふぐ。紅葉おろしもうまい。たんぱくかつサッパリしていて、このまましゃぶしゃぶ出来るのではというレベルで美味。

活たこ(佐渡産):新鮮過ぎて水々しさすら感じるタコ。プリプリなのに固くない、鮮度が良くないと出せない味わい。圧倒的新鮮さを感じる美味

かわはぎ肝乗せ(佐渡産):あん肝好きにはたまらない最強セット。日本酒と合わせたい。この価格でこの味わいが信じられないほど美味。

297円皿

ここからはややギアアップして一皿300円くらいの、中堅以上皿へと突入。

平目(佐渡産):脂が非常によく乗っていて尋常じゃなく美味。そろそろ原価率が心配になってくるレベル。

すみいか(佐渡産):今まで食べたいかの中で最も美味いと感じたいか。なんだこれは・・・。

トロサーモン:他の佐渡産魚に全く劣らない味わい。脂度では他を圧倒するほど美味

銀鱈:たらってこんなに美味かったっけ・・と従来の「たら観」が崩壊したら新時代の到来を予感させるほどの美味。

さざえ(佐渡産):佐渡の味がするサザエ。何故か3つで出てくる。軽く炙ってあるので香り立つ。

えび(佐渡産):甘い。とにかく甘い。剥きたてのようなみずみずしさ。ややシャリが小ぶりだが、満足度は馬鹿でかい。

のどぐろ:佐渡産ではなかったが、文句のつけようのない貫禄。軽く炙った状態で提供。572円。塩を付けて食べると完全にキマるうめえ。。

総評

おすすめ度:★★★★★

自分の回転寿司観念のパラダイムシフトが起きるレベルで全てが衝撃的だった回転すし屋、佐渡弁慶。札幌トリトン、富山きときと寿司等ご当地系地物回転すしには数多く行ってきたが、それらと比べても圧倒的に「低価格」&「鮮度」を感じた。もはやこれ以上の寿司屋は無いのでは、と思わせるほどの実力に打ちのめされてしまった。もはや人類がこの寿司屋に打ち勝つ事は不可能だろう

知らないほうが幸せだったかもしれない。これから幾千回、他の寿司屋に行く度に思うことだろう。「佐渡の寿司には勝てない」と。新潟を中心に他県でもかなりの数の店舗が営業しているようだが、佐渡本店とはまた「違うもの」になっているようだ。値段もほぼ全て上がっている。

多少の荒波では欠航にはならないが、荒れるとまあまあ揺れる佐渡汽船になんとか乗ってたどり着ける佐渡。はっきり言ってかなりアクセス悪いだけに、滞在中はあと2回ほど行きたかった。無念。

もし万が一佐渡に行く機会があれば、絶対に行くことを推奨する。

コメント

  1. ひなたぼっこ より:

    佐渡出身の者です。地元のお店を紹介していただきありがとうございます。現在私は島外に住んでいますが、弁慶の味を知ってしまっているので、他店では食べられなくなってしまっています。そういった意味では弁慶は麻薬的なところがあるので行かない方が良いかも(笑)。大半の魚の旬は冬なので是非冬に行ってもらいたいです。特に冬の寒ぶりは最高ですね。弁慶グループは佐渡以外にも新潟県内や県外にも出店していますが、やはり記事主が今回訪れていた本店がダントツで美味しいです。県内の方の中には本店に行ったことがない方も沢山いらっしゃると思うので是非一度行ってみて欲しいです。

    • 106 より:

      コメントありがとうございます!
      一度経験してしまうと他の店では物足りなくなってしまいますね笑
      オススメの冬の魚も気になるので、次回は冬に佐渡行ってみます!