コロナ前のディープ沖縄の夜
コザ市とは、1954年から1974年まで沖縄に実在した市である。カタカナで、コザ。1974年には周辺の市と合併して「沖縄市」となる訳だが、現在でも当時の呼称「コザ」で通っている街だ。嘉手納基地に隣接しており、1970年には「コザ暴動」が起こった事でもあまりにも有名。
かつては米兵相手の各種店やアングラエリアが存在し、現在での一般的にディープ沖縄と言え、普通の観光客が訪れるような街ではない。
ただでさえ米軍の存在感が大きい沖縄だが、ここコザでは最大の米軍基地・嘉手納の真横と言うことで未だ過去に取り残されたような雰囲気が漂っていた。そんな夏のコザで深夜徘徊してみた。
同様に特異な雰囲気を醸し出す岩国のレポは以下
巨大米軍基地の城下町
コザは、那覇空港から大体車で1時間程度の場所にある。58号線を使っていると普天間基地やその周辺でのアメリカ度が高い事に目が行きがちだが、この嘉手納基地東側のコザゲート周辺は更にディープで歴史すら感じさせる米軍基地街を目の当たりにすることができる。今回は特にその色が濃い「コザゲート通り周辺」を見てみたい。
コザゲート通りはその名の通り、嘉手納基地コザゲート=沖縄自動車道ガード下を超えた先にある「Kadena Gate 2」からまっすぐに伸びた通りだ。片側2車線でそこそこ広々としており、2~3階建ての低層ビルがズラッと並んでいてさながら昔のアメリカロードムービーに出てきそうな町並みが広がっている。意外と明るく、夜でも車げ結構走っている。
そしてコザゲート通りから脇道に入ると様々な怪しい店が続いており、ディープさが一気に深まっていく。
夜のコザは、そこまで人が多くないとは言えかなりの数の店が深夜でも営業している。飲み屋中心だろう。
コザゲートから少し東に行くと歴史ある地元アーケード街「サンシティ」の入口が出現する。かなり独特な雰囲気のアーケード街だ。サンシティには客が結構いるのか、個人タクシーが何台か待っていた。
夜なのでごく一部の店しか営業しておらず、そもそもかなりシャッター通り化は進行している様子だった。
1970年代から存在するこのアーケード街。至る所で歴史を感じさせる。
コザゲート通りで目立つのはバーやラウンジ。シーシャなどのサービスを行っている店が多い。
またコザは音楽の街としても売り出している程で、色々な店の軒先から音楽が流れてきていた。
コザの街には猫が多い。気がする。
コザゲート通りを西にひたすら進むと、なんとも言えない禍々しい雰囲気の検問所が出現する。「Kadena Gate 2」だ。高速道路のガードの無機質なコンクリートが一層異質さを醸し出してる。
ちなみに夜でも勿論ガードがいる。これ以上の接近は無理そう。
此処から先は、未だアメリカとなっている。
コメント