【ロケ弁レビュワーズ】#2 2023年ベストロケ弁「Eris Kitchen」が現行最強

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ダントツの2023年ベストロケ弁

2023年は外でロケ弁を食べる機会も徐々に多くなり、様々なロケ弁を食した。いつもの500円弁当からキザン、オーベルジーヌまで、コロナ禍でも有名所は消えずに残っていたようである。

カレーというジャンルであれば圧倒的な人気を誇るオーベルジーヌ
安定感しかない崎陽軒弁当

そんな中、とある現場で全く新しいロケ弁と出会った。これが今まで食したロケ弁の中でも特に感動的な内容であり、2023年においてはぶっちぎり1位の満足度だったため2023年ベストロケ弁として紹介したい。

それが、「Eris Kitchen」のサーロインステーキ弁当である。

覚醒ロケ弁「Eris Kitchen」

この弁当、全容としては上記の通りなのだが、決して素材こだわり系スモールポーション弁当という訳では決して無い。弁当容器は横に長い独特のもので、白米もぎっしり詰まっていて普通に量が多い。それに加え、おかずの量も非常に多いのでまず第一印象としては「多い」である。

内容としては、左ブロックから味がしっかり付いているマッシュポテト、その下がレンコンとほうれん草、トマトパスタ。これがまたレンコンの食感も相まって非常に旨い。個人的にはここはサラダ枠と感じた。

中央のブロックは玉ねぎのお酢マリネ+プチトマト、その脇に芋系温野菜の和物。味はマヨ系とかではなく、普通にデパ地下惣菜コーナーで量り売りされているような、自宅では面倒くさすぎて絶対に作れない代物。そして最下段にはオクラ。

右ブロックはご覧の通り、白米にサーロインステーキ、ソースである。

ロケ弁で感動するとは思わなかった

ロケ弁と言っても大きく2種類あると考えられる。

1つ目は出演者が食す弁当で、テレビなどで出演者がロケ弁トークしている場合コチラを指すことが多いような気がする。もしくは主催者やVIPなど、とにかく飯として旨いものであることが重要であり、「特弁」として数個用意することもしばしば。有名焼肉屋の弁当や、ベジタリアン系、好き嫌いでカスタマイズされたものなどがある。概ね2000円~となる場合がある。

2つ目は「腹を満たす」弁当で、有象無象のスタッフ全員が同じものを食す場合の弁当だ。現場において弁当はスタッフのやる気を出させる数少ない道具であり、逆に弁当が不味かったり無かったりするとスタッフの機嫌は猛烈に悪くなる。最近は1コ600~1000円くらいが相場。もちろん、お茶込みの値段である。

ポテトサラダではなく、マッシュポテトである。おそらくほうれん草が混ぜ込んであり、洋風なテイストで完成されたもの。これだけで十二分にビールのツマミとして戦えるレベルである。

マッシュポテトの下にあるスパゲッティは、トマトソースベースのものにレンコン、ほうれん草、そしてしっかりとパルメザンチーズが降り掛かったものである。パスタ系はロケ弁添え物の鉄板だが、こちらは大きなレンコンがアクセントになっており、またほうれん草が野菜を食べてる感を演出するのに一役買っている。実際ほうれん草のお陰で、パスタがかなり旨く感じられる。

筆者、ロケ弁は白米部分から攻めるタイプなのだが、この弁当に限って言えば各種おかずが非常に美味そうだったので、先にこちらの玉ねぎマリネから食した。こちらも良くある酸っぱいだけの野菜、という感じは全くなく、しっかり味が整えられ、かつポテト、パスタ、ステーキと全体的に濃い味のオンパレードの弁当内にバランスをもたらす機能を十分に発揮するだけの旨さがある。

飛び越えて向こう側には、芋系やパプリカ?などの温野菜っぽい野菜コーナーがある。こちらもワインに合いそうな洋風な味付けで、この弁当自体のレベルが普通とやや違う事を如実に表している。

そしてメインの肉だが、ロケ弁だとかなり珍しいサーロインステーキ。

重量感がかなりありそうだが、実際は肉は程よく薄く、時間のない昼飯時間にサクッと食べれる程度のボリューム感となっている。焼き加減はミディアム。荒めの胡椒が大量にかかっているので、それだけでも十分に旨い。が、グレービーソース的なものも添えられているので味変を楽しみながら白米を攻める事ができる。正直この右側部分だけでも弁当としてはかなり上等なものである。

といった感じで、この弁当を始めて見たときはかなりテンションが上がった。2023年間違いなくおすすめ度No1のロケ弁だ。

実際、味は見た目通り非常に良いもので箸が非常によく進む。また、バリエーションとしては魚介バージョンも存在するため、今度出会う事ができたらそちらについてレポートを試みたい。

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