何でも美味しい土地
敦賀というと何を思い浮かべるだろうか。
日本海に面した京都の上にある港町で原発が有名・・といった具合に筆者も正直あまりさっとイメージが湧くような都市ではなかった。
しかし「黒龍」はどうだろうか。日本酒が好きな人なら一度は居酒屋のメニューで目にしたことがあるだろう。
そして何はなくとも日本海の海の幸。こればっかりは北陸どこ行ってもそうなのだが、ここ敦賀も約束された海産物の土地なのである。
今回のエントリーでは敦賀に立ち寄った時の事を思い出しつつ、敦賀について改めて調べてみた。
敦賀とは
敦賀市は福井県のちょうど真ん中くらいにある市である。日本海に面し、市の南は滋賀県に接していて、琵琶湖にも近い。そのため古来から交通の要衝として栄えた。明治期は海外からの玄関口だったこともあるらしい。
港町といっても、街は山々に囲まれており飛び抜けて高い建物も無いので山と海の狭間にある街といった感が非常に強いエリアとなる。以下写真は以前に撮影したもの。写真の工事中の建造物は北陸新幹線の駅舎で、完成すれば日本最大級の駅構造体となるとのこと。ホテルの部屋からよく見えたが、非常に巨大な建造物だったのが印象的だった。新幹線の開通は2024年。
敦賀の街自体は若狭湾の右端に位置する敦賀湾の奥にあり、天然の良港となっている港町だ。
厚賀市の公式HPによると2022/11の人口は63731人。埼玉スタジアムの最大収容人数とほぼ同じである。
敦賀駅にはJR北陸本線と小浜線が停車。とは言え車がある前提の生活になるだろう。50平米くらいの築浅賃貸が7~8万円程度だ。
主要産業は港由来の漁業だけでなくコンテナ船などの海運、工業系、そして原発のエネルギー産業など。
■おぼろ昆布
面白い統計としては、おぼろ昆布は全国シェア85%だという。地味だがほぼ独占状態に近いので、是非試していただきたい。
※おぼろ昆布とは簡単に言うと高級版とろろ昆布である
福井といえば酒<黒龍>
で、あるからして当然の如く日本酒も高度なものが発展した敦賀。
その最右翼たるのが1804年創業の黒龍酒造だ。
■黒龍の歴史と主力商品
黒龍酒造は1804年に松岡藩で創業の老舗。黒龍の特徴としては、創業から継承してきた独自の技術と最新の技術を融合させた、新旧のいいとこ取りをしている。1975年に「黒龍 大吟醸 龍」が発売され、以後大吟醸ブームの先駆けとなったと言われている。
敦賀でも様々な種類の黒龍に加え、九頭龍といったブランドの酒も種類豊富に取り揃えている。日本酒好きにはたまらない土地といえるだろう。
ローカルの酒屋でも非常に多くの「黒龍」ボトルがあり、お土産には全く困らない。
もちろん黒龍以外にも、「白龍」といった他社ブランドの酒ももちろんある。
いかにも日本海な魚介類
敦賀には日本海側最大級の海鮮市場があり、実は海鮮系が非常に有名な街だ。
ホタテなどの貝系からカニやエビなど甲殻類系、マグロだどなんでもござれなのが敦賀の良いところ。
のどぐろといえば島根県と山口県を合わせた漁獲量が日本全体の80%となるため、山陰がどうしても有名だがここ北陸の敦賀でも水揚げされており、美味しいのどぐろを味わう事が出来る。
新幹線開通でよりアクセスしやすくなるので、今後改めて訪れたい土地の一つである。
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