古き良き時代のレーサーマシン
インバーカーギルにある「クラシック・モーターサイクル・メッカ」のクラシックバイクの中でも特にビビッドな存在だったのがこのハーレーのストックレースモデルだ。正直、このバイクに関する情報があまり見つからないのだが、ネット上の文献を整理すると以下のようになる。
アメリカではヨーロッパ同様、楕円形のオーバルコースでの自転車レースが19世紀後半から興隆。そのうち自転車のフレームに小型エンジンを搭載し、オートバイレースが実施されるようになる。1909年にロサンゼルスで最初のオートバイレーストラックが建設された。
1914年、ハーレー・ダビッドソン創業者の片割れウィリアム・ハーレーのアシスタントエンジニアだったウィリアム・オッタウェイは、より高くて長いカムシャフトを装着し、吸気ポートと排気ポートを拡大・研磨してレーシング・エンジンを設計した。Vツインエンジンの容量は60.34ci(989cc)だが、出力は不明。高速域でのふらつきを抑えるため、フロントフォークの長さを市販モデルより1インチ短くし、スプリングを圧縮する特殊な機構を組み込んだ。
ということなので、このマシンはストックレース用に開発されたVツインのレースマシンという事以外正直良く分かっていない。ただ、エキゾーストの形状などを見る限りエンジンは猛烈な爆音を轟かせながら相当な暴れ馬だった事は間違い無さそうだ。無論、ブレーキは存在しない。
モデル名:Striped Stock Racer
メーカー:ハーレー・ダビッドソン
生産年:1926
気筒数:2
排気量:989cc
重量:不明
最高速度:不明
馬力:不明
とにかく鮮やかなイエローが超印象的な1台。タイヤの色もおしゃれで、普通に今でも市販されてそうな外観だ。
シートも新品で今にも走り出せそうな雰囲気。塗装面もピカピカで保存状態は極上。多分実働するだろう。
オイルタンクは分割されているのか、キャップが2つある。ピーシューターと多くの面で車体構造は似ているようだ。
コメント